2015-02-12

浴室改修工事

浴室の改修工事を紹介します。

浴室の改修は、解体して新しいユニットバスを
設置することが多いのですが、
ここで紹介するものは
 解体せずに
 現状の壁・床の上に新しいものを貼る
方法です。


改修前




改修後
 
改修後の写真を見ていただくとわかると思いますが、
新品のユニットバスを設置したのと変わらない見栄え
になります。
ただ、この方法にもメリットとデメリットがありますので、
それらを検討したうえで選択していただければと思います。
 
【メリット】
①コストがかからない
ユニットバス新設の場合に比べて1/3位の予算で
おさまります。
②工期がかからない
1日施工で、次の日には入浴可能です。
※ユニットバス新設の場合は1週間位かかります。
 
【デメリット】
①躯体補強ができない
古い浴室まわりは、柱や土台などの躯体が腐って
ボロボロのことが多いのですが、
解体しないのでその部分の補強ができません。
②断熱性能向上ができない
ユニットバス新設の場合は、
解体するので、躯体の壁の中に断熱材を追加したり、
壁・床・浴槽に断熱材が入ったユニットバスを選択したり
することにより浴室の断熱性能を向上することができます。
 
 
 

間宮裕規




2015-02-09

④土台敷(MUS様邸)

MUS様邸の土台敷です。


土台・大引
※根太はまだ施工していない状態












基礎と土台の間に挟まっている白いシートは、
基礎と土台の間にゴムパッキンが2本挟まっていて、
隙間をふさいでいます。
ここに隙間があると外からの空気が中に
入ってきてしまい断熱性能が低下してしまいます。


パッキン※土台と合板の隙間をふさぐ












上の写真の黒いものは、
土台と床下地合板の隙間をふさぐパッキンです。
床下の空気が躯体内に流れないようにしています。
躯体内に空気が流れると断熱材の中に空気が
流れてしまい、断熱性能が低下してしまいます。


床下地合板(24mm厚)











床下地合板は24mm厚で床の剛性を確保しています。
 ※床剛性・・・横からの荷重(風や地震)に耐える力
また、下向きの荷重に対しては、
大引と土台で囲まれた正方形の部分の中央に
『根太』を入れて強くしています。
 ※上の写真のまだ合板を貼っていないところに
    根太が入っているのを確認できると思います。
この中央の根太を入れないと床を歩いたときに、
床が少したわんでしまい不快に感じてしまいます。
また、耐久性にも影響してきます。



間宮裕規


2015-02-05

③基礎(MUS様邸)

MUS様邸の基礎工事について報告します。

基礎は建物の重量を均一に地盤に伝えることができるベタ基礎
(基礎全体を一体的に作ります)を採用しています。
荷重が分散されて、地盤への負荷が軽減され、
耐震性能が上がります。

 

ベタ基礎全体


建物の耐震性を確保するためには、
先日報告した『地盤』、
今回報告した『基礎』、
『構造』の3つがしっかりしていることが必要です。
どれかひとつでも欠けてしまうと耐震性は確保できません。


配筋











上の写真は、コンクリート打設前の配筋の状態です。
配筋の下に見える水色のものが断熱材です。
基礎の下全面に断熱材を敷き詰めています。
また、丸くなっているところが地盤改良した
コンクリート柱の頭部分です。

基礎立上り断熱











基礎の立上り部分には、内側と外側の両方に断熱材を
取付けています。
(基礎の内外の水色のものが断熱材です。
外側の方が色が薄いのは防蟻用のためです。)

基礎下全面への断熱材敷き詰めと
立上り部内外への断熱材取付で
基礎部分の断熱性能もしっかり確保しています。




間宮裕規