2017-03-17

断熱材を厚くすると夏暑いのでは?

ハンズホームでは、断熱材を
 壁   :高性能グラスウール210mm
 屋根 :高性能グラスウール295mm
入れています。
真の高性能住宅』を造るためには、
これだけの断熱材が必要になってきます。


このように断熱材を厚くすると『夏に暑いのでは?
と言われることがあります。

このような指摘をされる方は、きっと断熱材を布団のイメージでとらえ、
冬に分厚い布団をかけるのは暖かくてよいが、
夏には暑くてしょうがない!
というように感じてしまっているのではないかと思います。

断熱材の役割は、
外部の影響をいかに受けないようにするか』です。

真夏や真冬は、外と室内の温度差が大きくなります。
冬の室内の暖かさは外に逃げていこうとしますし、
夏の外の暑さは室内に入ってこようとします。
その熱の出入りを抑えるのが断熱材の役割です。

当然、断熱材が足りないと、
熱の出入りは大きくなってしまい、
夏に冷房を付けても、どんどん壁や窓などから熱が入ってきて、
なかなか涼しくなりません。
冷房負荷が大きくなり、光熱費がかかってしまいます。
そして、冷房を切るとあっという間に、部屋がまた暑くなってしまいます。

このような外の影響を受けないために、
断熱材を厚くし、断熱性能を上げる必要があります。

また、断熱材自体が熱を発生するものではありません。
断熱材を厚くしたからといって、それだけで
室内が夏涼しく、冬暖かくなるというものではありません。

断熱材を厚くすることで、外部の影響を受けなくなり、
夏の冷房、冬の暖房のききが良くなるということです。
少ない負荷で光熱費をかけずに済みます。

魔法瓶をイメージするとわかりやすいと思います。
性能の良い魔法瓶は、
熱いお茶を入れれば、ずっと熱いですし、
氷を入れて冷たいジュースを入れれば、ずっと冷たいままになります。

熱いものにも、冷たいものにも対応しています。

これは、魔法瓶が外の影響を受けないだけの断熱性能があるからです。
魔法瓶自体が暖める機能や冷やす機能があるわけではありません。

住宅は魔法瓶と同じだと思ってください。
断熱性能の悪い魔法瓶は、すぐにぬるくなってしまいます。
断熱性能の悪い住宅は、
冷暖房のききが悪く、光熱費がかかってしまうということです。

ということで、断熱材を厚くしても夏に暑くなることはありません
むしろ夏に涼しく過ごすためにも断熱材が必要になります。




間宮裕規


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